新型コロナウィルスの影響で働き方が変わり、リモートワークやリモート会議が一般化してきました。しかし、リモート会議をスムーズに行うには、信頼性の高いネット回線が欠かせません。今回はリモート会議の概要から、ネット回線の選び方、そしてポケットWiFiがリモート会議に適しているのかについて詳しく解説します。
リモート会議とは
リモート会議とは、インターネットを介して異なる場所にいる人々が会議を行うことを指します。会議参加者はパソコンやスマートフォンなどのデバイスを用いて、音声や映像をリアルタイムにやりとりします。
これにより、出張費用の削減や、働き方の柔軟性向上、さらには地球温暖化対策にも寄与するなど、さまざまなメリットがあります。しかし、リモート会議を円滑に行うためには、高品質なネット回線が必要となります。
リモート会議に使われるツール
リモート会議では、主に以下のようなツールが用いられます。
- Zoom
- Microsoft Teams
- Google Meet
- Slack
これらのツールは、映像と音声をクリアに伝えるだけでなく、画面共有や資料共有などの機能も備えています。これにより、参加者全員が同じ情報にアクセスし、会議を行うことが可能です。
リモート会議にはネット回線が必要
リモート会議を行うためには、安定したネット回線が必須です。映像や音声をリアルタイムで伝えるためには、高速かつ安定した通信が求められます。
また、会議中に接続が切れると、情報共有が滞り、会議の効率が低下します。そのため、通信速度や通信品質の高いネット回線の選択が重要となります。
リモート会議用のネット回線はポケットWiFiでも大丈夫？
リモート会議に使用するネット回線として、ポケットWiFiを考える
方も多いでしょう。ポケットWiFiは、その名の通りポケットに入るほど小型で、どこでもインターネットに接続できるという利点があります。しかし、リモート会議には十分な通信速度と通信量が必要となります。
リモート会議に必要な通信速度の目安
一般的にリモート会議には以下のような通信速度が必要となります。
- 音声のみ: 100Kbps以上
- 映像+音声 (SD画質): 500Kbps以上
- 映像+音声 (HD画質): 2.5Mbps以上
もちろん、これらはあくまで目安であり、使用する会議ツールや参加人数、画質などにより必要な通信速度は変わります。
リモート会議に必要な通信量の目安
また、リモート会議には大量の通信量が必要となることも理解しておく必要があります。例えば、1時間のZoom会議では、以下のような通信量が発生します。
- 1:1の会議（ビデオON）: 約0.54GB
- グループ会議（ビデオON）: 約0.81GB
これらの数字を見てもわかるように、リモート会議は大量のデータを消費します。
ポケットWiFiの通信速度や通信容量でも足りる？
ここで問題となるのは、ポケットWiFiの通信速度や通信容量がこれらの要求を満たせるか、という点です。一部のポケットWiFiは下り最大150Mbpsといった高速通信を実現しているものもありますが、大量のデータを長時間利用すると速度制限がかかる場合があります。
また、多くのポケットWiFiは通信容量に制限があり、その制限を超えると速度が大幅に低下します。このため、長時間のリモート会議や、頻繁にリモート会議を行う場合には、ポケットWiFiだけでは対応が難しいかもしれません。
一方で、外出先での短時間の利用や、緊急時のバックアップとしてポケットWiFiを利用するのであれば、十分なパフォーマンスを発揮できます。
まとめ
リモート会議は、安定したネット回線と十分な通信速度・通信量が必要となります。ポケットWiFiは、その便利さからリモート会議用のネット回線として検討されることもありますが、使用状況によっては限界があることを理解しておく必要があります。
以下に、リモート会議におけるポケットWiFiの利点と欠点をまとめました。
ポケットWiFiの利点
- 持ち運びが容易で、どこでもインターネットに接続可能
- 速度制限に達するまでは高速通信が可能
ポケットWiFiの欠点
- 通信量に上限があり、上限を超えると通信速度が低下
- 大量のデータを長時間利用すると速度制限がかかる可能性がある
これらを踏まえて、自身の使用状況に合わせて適切なネット回線を選択することが重要です。リモート会議が頻繁であったり、長時間にわたる場合は、光回線などの安定した通信が可能なネット回線を検討すると良いでしょう。一方、外出先での短時間利用や、緊急時のバックアップとして利用するのであれば、ポケットWiFiも十分に活用できます。
